「全然懐かない」
「人が好きではないこの子と、私は家族としてやっていけるんだろうか?」
人嫌いのワンコさんを受け入れて、苦しんでいる飼い主さんの目に留まればと思い
私たちがこなつを引き取った時のことを書いておこうと思います。
こなつは、野良の期間があった子で、保健所から引き取って家に来ても、
とにかく人が怖い、物音が怖い、私たちを見て見ぬふりをしてじ~~~っとワンとも言わずに動かなかった。
(ちなみに、半年鳴き声を聞かなかったので、さすがに動物病院で「声帯切られてないですよね?」と聞きました…)
この様子を見て、我が家にいることは、こなつを苦しめるだけなのではないか?と
こなつを引き取ってから私はしばら~く悩みました。
保健所に返すことすら選択肢として何度もよぎりました。
私たちの手からおやつを食べる、なんてこともなく。
食べる時はそっと近くに置いて置くと、いつの間にかなくなる方式だったのですが、
ある日、私たちの牛肉を少し分けてあげたところ、すごく喜んでもっともっとと近寄ってきて、
だんだん自由に家の中を歩くようになってくれて、
こなつなりのペースで私たちを信用し、信頼し、どんどん好きになってくれた。
人とどう付き合っていいかわからないワンコさんと暮らすことになった飼い主さん
こなつは、我が家に来て4年経ちましたが、未だに
遊びに夢中になると声が届かなくなって呼んでも戻ってこない時があります。
お手とか手を私たちにかけるとか一切しないです。(私たちを触ろうとしない)
手を出すとまだ後ろに下がることがあります。
雷や花火、部活の大声などが聞こえるとそこから逃げ出します。
そういう面もあるけれど、
ニコニコ顔でアイコンタクトをくれて、
少しは幸せだと思える暮らしになっているかな?と感じる日が多いです。
先日、3年クレートから出られなかったゆいまーるのちろくんが、
マリアが一緒に散歩してくれて、元気に外を走れた動画です。
マリアとちろ
テールも外の音が怖くてパニック気味に歩いていましたが、こちらに合わせて歩けるようになり、
この頃はすっかり甘えん坊で手をかけて撫でることを要求したり、体を摺り寄せてきます。
それぞれみんなペースがあって、もちろんすべてのわんこが同じようになるとは言えないですが、
叩いたり、脅かしたり、暴力をふるったりせずに、
慌てないで一緒に暮らすことができれば、少しずつ「怖い」気持ちは減っていくと思います。
落ち込むことはあると思いますが、時間をかけなければ作れない関係はあって、
きっと振り返った時に縮んだ距離感を見て喜べる日が来ますように。
→急に立ち上がったり動いたり、大声を出すと怖がりの子はびっくりします。
目線を合わせない、まばたきをする、顔をそらす、あくびをするなどのシグナルを使うと良いですよ~^^
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