雪とボールはごろすり~ん
そろそろ雪は降りおさめですかね~
動物福祉という言葉、聞いたことはありますか?
【動物福祉(animal-welfare)】 行動生物学辞典より
動物の身体的、心理的な幸福の状態。動物を飼育するすべての者にとっての責務である。(以下略)
その、動物の幸福を守るために「5つの自由」が国際的にも以下のように規定されています。
①飢えと渇きからの自由
②不快からの自由
③痛み、ケガ、病気からの自由
④正常行動を発現する自由
⑤恐怖と苦痛からの自由
難しいねぇ…
十分な水と食事が与えられ
快適な寝床や居場所があり、
病気やケガなどは治療してもらえ
匂いを嗅いだり、マーキングしたり、吠えたり噛んだりだって含む、犬らしい行動をし、
怖いことや、苦しいこと、逃げたくなったり、反撃しなくてはならないことのない
そんな暮らしがどんな動物にも与えられること。
どんな動物?
実験動物にも、産業動物(食用など)にも、展示動物(動物園など)、野生動物にも
もちろん、伴侶動物(ペット)にも。
動物を尊重しすぎ?
いやいや、私たちが望んで、私たちの暮らしのそばにいてもらっているのだから
彼らを奴隷のように扱うのではなく、「命あるもの」として彼らの欲求にも耳を傾ける義務がある。
もちろん、マナー・ルール違反やお互いにけがをすることはまず予防して、時には止めることも大事。
マズルガード、自分から鼻を入れられる練習をしたり
興奮したって声で体で止めることができる保定や抑制の練習も大事。
それぞれの住宅や家族の事情、暮らし方、できることできないこと、
飼い主にもペットにも、いろ~~~~~~~~~んな事情がある。
でもね、まずは1つでもペットの暮らしがよりよくなるためにできることから始めること。
今日よりも明日、明日よりも1か月後、1か月後よりも1年後、
5つの自由が少しでも多くペットにとって実現されているように努力をし続けることではないかと思っています。
というわけで、
今週金曜日がもごせの「犬の学校」。
たかが遊び、されど遊び。侮るなかれということで、動物福祉の視点から遊びや暮らしの質の向上を考えます。
また、土曜日がいわき明星大学で「犬のブリーディングと遺伝」のセミナーです。
見た目の奇抜さや流行で、生まれながらに生きにくさを抱えるブリーディングを犬の福祉から考えたことはありますか。
本当に今犬にとって必要なブリーディングってなんだろう、そんなことを考え続けられる飼い主でいたいなと思います。
→食べ物を使う遊びやトレーニングは、犬たちの暮らしの質を驚くほど向上させます。
本来、動物は採食のために1日の活動のほとんどを使うのが本来の姿ですし(採食エンリッチメント)、加えて、生まれながらにして好きな食べ物と一緒に提示される、私たち人間やその動作、言葉、触って来る手などを好きになるきっかけにもなります(古典的条件づけによる対提示)。
体罰や暴力などによる、生まれながらにして嫌いな物を使うことは百害あって一利なし。
まだまだ経験不足ではありますが、もごせを立ち上げてからも使っていませんし、これからも、少なくとも叩いたり脅かしたり怪我を負わせる方法を私は使うつもりはありません。
もっともっと多くの人に動物の暮らしの質を上げるようなトレーニングや遊び、暮らし方が広まりますように。
柴犬風こなつの飼い主で ペットサービスもごせのペットシッター・アニマルトレーナーです。 犬、猫、うさぎ、鳥などの在宅でのお世話をしています。 チャーリードッグスクール認定ドッグコミュニケーションインストラクター。 趣味バレエ。
コメントを残す(管理者が承認後に掲載されます)