私が小学校1年生のころ、母が働く保育園で拾われてきたリリーというメス犬。
リリーの名の通り百合のように真っ白で、ミルクにそっくりの長毛の子でした。
我が家は北の大地の牧場でしたし、その頃(30年前?)は放し飼いが当たり前。
夜は牛に寄り添って眠り、広い敷地をのびのびと走り回って暮らしていました。
姿が見えなくても「リリー」と呼べば一目散に駆けつけてくれて、
近くの林で探検ごっこをしたり、牧草のロールが置いてあるうえで隠れ家ごっこをしたり、
蜂の巣を踏んでしまって蜂の大群に襲われ2人で猛ダッシュで逃げたことも。
楽しかったこと、悲しかったことをたくさん聞いてくれた友だちでした。
中学生になり、部活や友達との時間が長くなり、あまり一緒に遊べなくなったころ、
姿を隠すことなく、私たち家族のそばで彼女は旅立ちました。
(放し飼いの子は亡くなるとき姿を隠す子が多いです。)
今、ミルクやこなつと暮らすようになってときどき思い出すリリーの存在。
リードなんて持ってなかったし、お座りとか伏せもしなかった。
しつけとか飼いかたなんて知らなくたって、家族だった。
一緒に出掛けて、一緒に遊んで、一緒に眠って、一緒に笑って。
ミルクやこなつとの関係のベースはいつもここにある。
リリー、見ててくれてるかな。
リリーと過ごした日々は時間がたっても私には宝物です。
→今回出番がなかったこなつですが、元気いっぱいに寝てます(笑)