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「いつものまいにち」

レトくん・ビスコくん 福島市 K様

2015年晩秋から我が家は2頭飼いになった。散歩のあとで、お風呂場で足を洗っている時、そのことを実感する。4本が8本になる。この差は大きい。

 

さて、我が家の朝。

クレートを開ける。「レト、おはよう。トイレに行くよ~」

半分寝ているようなのっそり歩きで私についてくる。
ガラス戸を開けると、半屋外にあるトイレに向かって歩き始めたところで、後ろを振り返り「ママさんはついてこないで」と目が訴える。私が屋内に引っ込むと、てくてくトイレにに入っていく。北側の入り口から。終わるとガラス戸の前で鎮座して、入れてもらうのを待つ。

遠慮がちに前脚でガラス戸を「トントン」することもある。なんて可愛いの。

 

次、隣のクレートを開ける。あ、その前にレトは隔離しておく。ビスコが体当たりしに行くから。

「ビスコ、トイレ行こう~」声をかける。目はこっちを見るが動かない。時間がない時は、そのままの姿で引きずりだされる。
ガラス戸を開けて、一緒にトイレまで行く。
ここからが長い。デッキで立止の姿勢を取り、頭を獅子舞のように揺らし、鼻をひくひくさせ、このあたりの空気を全部吸い込むかのように何度も何度も呼吸する。次は場所を替えて。時間があれば付き合うけれど、朝は忙しい。「ワンツー」で急かす。ビスコは南側の入り口から入る。ビスコがおしっこしているそのお腹の下に、トイレシートを差し込み、前脚が汚れるのを防ぐ。小型犬用〇〇チャームの厚手のシートが、たぷたぷになるほどの量。うまく畳んで緩く掴まないと最悪こぼれる、、、。

遠慮がちなんて言葉はビスコにはない。室内に入れると、床のジョイントマットを全部ひっくり返しながら爆走して水飲み場に行く。

 

毎朝の日課。トイレに出し、ご飯を食べさせ、その後また2回目のトイレに出す。

春夏秋冬、雨が吹き込めばドライワイパーで床を掃くし、雪が積もれば箒で掃き出すし、強風吹き荒れれば飛び散ったシーツを敷きなおすし、トイレの前の準備もある。これを端折ると、あとで仕事が増えることになるから大切。
犬の世話とは同じことの繰り返し。よくまあ飽きもせず毎日同じことを繰り返せるものだ。
大変なようで、でも、自分が自分であるために精神衛生上も大事なことなのかもしれない。

身内に不幸があっても、自分が病気になっても、自然災害があっても、淡々と犬たちの1日はスタートする。「いつものまいにち」を無事に過ごせるように自分のできる範囲で努力を惜しまず暮らしていこう。

さて、寝る時間。夜ピカリでなかなか興奮冷めやらない時は、こちらが寝たふり。本当に寝落ちしてもOK。人間の寝息、いびき、そんなものを聞きながら、うちの犬たちは安心して眠りにつけるらしい。お腹の上で寝かせつけてきた成果が表れたんだろうか。それは冗談として、互いに癒し癒され、人と犬の1日は終わる。

 

もごせからひとこと

 Kさんに初めて会ったのは2017年の秋の「犬の学校」。あれからいわきに「犬の遺伝」のセミナーに一緒に行ってくださったり、「犬の学校」にも何度も参加いただきました。

 私は、「〇〇すればいいですよ」ということは余程確定的なことでない限り言わないので、Kさんにもいくつか考えられる方法とそのメリットデメリットや、その方法の元となる考え方をお伝えして、選んだり考えてもらうのですが、Kさんはそれを「悩むこともまた犬を飼う楽しみ」と言ってくれます。

 なんてことのない「いつものまいにち」の豊かさを、ちょっと余裕をもって楽しめたり、大変な時をまあまあで乗り切れたりする、またそんな仲間を支える存在としてこれからも一緒に学び続けられたらと思っています。

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